勉強する意味は?」と問う子に刺さる言葉 「将来のためになる」では、心に響かない!
東洋経済オンライン 7月28日 石田勝紀(緑進学院代表取締役)の記事より転載

子どもから本質をついた質問をされ、困っています
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには? 約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。

【質問】先日、中3になる息子から次のようなことを聞かれて答えられず、どう話をしていいかわからなくなってしまいました。「クラスでトップ校にいけるのはせいぜい4~5人。このまま僕が勉強してもトップ校には行けない。そこそこの普通の高校に行くために勉強して何か意味があるの?」石田先生であれば、どうお答になりますか? (仮名:福井さん)

■これまでの教育が何だったのかと思わせる質問
【石田先生の回答】福井さん、お便りありがとうございます。お子さんのこの質問、かなり本質をついた質問ですね。これまでの教育というものが、何だったのかと思わせる質問ですね。おそらくこのような質問をされて、次のような返答をするのが精いっぱいではないでしょうか。「今、勉強しておけば、いずれ役に立つから」「受験してそれなりの学校に行けば、将来の選択肢が増えるから」「このような勉強は今しかできないものだから」これらの返答内容は、もっともであり、そのとおり正しいことでしょう。しかし、いずれも、「将来に向けて今やっておいたほうがいい」という、漠然とした未来に対して、今をつなげた内容になっていますね。ですから、言われた子どもが「?」となり、実感がわかない場合が多いのではないでしょうか。

世間では、今やっていることと将来をつなげるために、「夢が大切だ!」と、夢を持たせる方法を取る場合もあります。それはそれで悪くはないでしょうが、簡単に夢が持てれば誰も苦労はしないでしょう(かといって、もちろん夢を持つことを否定しません)。「何のための勉強なの?」という質問、そう軽々しくは答えられませんね。本当に難しいと思います。しかし、これは、多くの子どもたちが潜在的にも感じていることでしょうし、私たち大人も、このような本質的なことを意識して、今まで勉強していたのでしょうか? と考えてしまいます。(私は少なくとも、自分にとっての大試練が訪れた20歳まで、勉強の意味がまったくわかっていませんでした。ただやらなければいけないもの、受験のためのものという程度の認識でした)

私がこれまで指導してきた子どもたちも、初めは、勉強はみんながやっているから、“当たり前のようにやらなければならないもの”と思って何の疑問も感じずにやっていました。真面目な子は特にそうですね。教育分野の世界では、そのように真面目にやっている子を評価し、そうではない子(勉強の意義に疑問を持っている子)に対しては良い評価を下さない傾向がありますが、実は、疑問を感じることこそ大切にしなければなりません。彼らの疑問はとても重要なものです。

■勉強は何のためにやっているのか
では、一体、勉強は何のためにやっているのでしょうか? 目先の目的としては、「(中学生の場合)〇〇高校に合格するために勉強している」というのは正しいでしょうが、「じゃ、〇〇高校に合格して、その先は?」と聞かれるとおそらく「〇〇大学に合格するため」となるでしょうね。さらにその先は「〇〇会社に入るため」になるのでしょうか? 次のような生徒との問答をご覧ください(これは実際に私が生徒にしてきた話です)。

生徒:「先生、このまま勉強して〇〇高校に合格できますか?」
私:「現段階では可能性としては入試で〇点以上必要だよね。内申点(学校成績)がすでに出ている状態だから、
あとは入試のための点数がどの程度まで伸びるかによるね」

生徒:「でも、今やっている勉強って、もし志望校落ちるようなことになったら、意味なくなりますね」
私:「そうかな。今やっている勉強は、来春の入試に向けての勉強であることは確かだけども、
その入試のためだけだと思っているの?」

生徒:「え、違うんですか?それ以外に、勉強の意味ってあるんですか?」
私:「たくさん、あるんだよね~」

生徒:「……」
私:「たくさんあるけど、2つだけ話をしようか。まずはね、頭の使い方が勉強になる。例えば、数学の因数分解ってあるね。
あれは、複雑な形をした式が、いくつかの要素に分解したもので、成り立っているね。つまり、世の中の複雑な現象は、
いくつかの問題に分解できて、その掛け合わせで起っているというように応用
できる。
また理科では実験というのがあるよね。あれは、『多分こうじゃないか(仮説)と考え、
それが本当にそうか実験して試す(検証)
』という順序になるね。
実は、この考え方は社会に出て働くようになれば当たり前にやることなんだけど、
理科はただの暗記だと思って勉強していると、君の言うとおり、役に立たないね。
しかし、このように問題への取り組み方、答えへの近づき方がわかっている人には、
勉強したことが役に立っている
んだよ。そう、学校の勉強内容すべてに意味があるんだ」

生徒:「そんな意味があるんですね。そういう話は聞いたことがなかったです」
私:「もうひとつはね、かなり重要なことなんだけど、それは自分の成長のために勉強があるということだよ。
だからトップ校にいく人と比べて自分ができないという比較ではなく、1カ月前の自分と比べて成長したのかどうか、
それが重要になる
んだ。また今、勉強して、仮に来年の入試で、自分が行きたい高校に合格できなかったとしても、
今よりは成長しているよね。努力を続けた生徒は、来年2月には目標まで届かなくても、高校では、
さらに伸びていくんだ。途中であきらめると、それが癖になって、何かあると諦める人間になってしまう
高校受験で人生が終わるんじゃないんだからね、人生にはまだまだ先がある。しかし、コツコツ努力し続ける人が、
最終的に成長できる人になり、自分のやりたいことができるようになっていく
んだよね」

生徒:「なるほど、そういうことなのですか!」
私:「だから、目先の受験のための勉強という意味も確かにあるけど、やるだけやって仮にダメであっても、
その先でさらに伸びていける人になりたいと思わないか?


■勉強することの意味がわかれば意欲的に頑張る
このような話を私は今まで幾度となくしてきました。中学生、高校生対象の講演会でも、必ず話すテーマのひとつです。生徒は、勉強することの意味がわかれば意欲的に頑張っていきます。今までつまらないと思っていた勉強に対する見方が変わります。趣味や部活動でも、同じではないでしょうか。試合やコンクールで勝てない、トップになれないのになぜやるのでしょうか?「楽しいから」「やっていて意味を感じるから」「仲間との連帯感があるから」など、理由はたくさんあることでしょう。勉強も同じです。意味があるのです。ただ、意味がないようなやり方をしていたり、意味を認識できる機会がなかったり、強制的・義務的であったりするために、「なぜやる必要があるの?」と悲観的になってしまうのでしょう。お子さんの「勉強して意味あるの?」という質問は、こうした疑問に答える絶好のチャンスです。ぜひこうした視点から、お子さんに話をされてみてはいかがでしょうか。


勉強って楽しい!」子どもの学習意欲を刺激する3つのコツ
It Mama / 2017年3月29日 Nao Kiyota氏の記事より転載

「ママは勉強しなかったくせに……!」「どうしてぼくだけ勉強しなきゃいけないの?」こんなふうに駄々をこねて、勉強しない子にどんなふうに接しますか?たとえば塾の現場で、子どもたちはこのようなことを口にしません。それは、その時間にその空間においてすべての子が勉強しているから。勉強することが当たり前で、疑問を感じる必要がないからです。そしてそこに楽しさを見出した子は、自分の力でどんどん実践演習し、グングン力を伸ばしていきます。家庭でも同じ。「学ぶことが楽しい!」「学ぶことが当たり前!」という文化さえあれば、子どもは自ら学び始めるでしょう。

学習意欲を高める「家庭でできる」ちょっとしたコツ
子どもにたくさん学んでほしいのならば、家庭全体で学ぶことをポジティブに受け止め、実践することが大切です。子どもは、楽しいことや嬉しいことならば頑張れます。次のような工夫で、学ぶことに前向きな姿勢を“当たり前”にしていきましょう。

(1)「できたこと」ではなく「できるために頑張ったこと」を褒める
100点だったから、合っていたから褒める、はNG。「合っていない!」「できていない!」ことを恥ずかしいと思い込むと、難しい課題に挑戦できなくなってしまいます。100点を取れるほど頑張り抜いたことや、間違えないように見直しをしたこと、間違ってもくじけずに何度も何度も考え直したことなど、成功に向けて子どもが頑張ったことに焦点を当てて、“認める言葉がけ”を心がけましょう。

(2)ママもパパも「家族みんな」で学ぶ
「どうして、わたしばっかり!」という言葉が出てくるということは、家庭で学ぶことが自然になっていないということ。家族全員が当たり前のように実践していることは、子どもも当たり前のように実行するようになるはずです。例えば、休日の午前中は図書館に足を運んでそれぞれが本を借り、午後は全員が家で本を読んでいる、という家族がありました。Aちゃんは、もちろん本が大好き。作文では目が輝き、自由帳にオリジナルの物語を書くほどです。Aちゃんにとって、読むことも、書くことも、全く苦ではありません。

(3)アレコレやらせるよりも「信頼できる先生」のもとで学び抜く経験を
1週間の予定がびっしり。たくさんの習い事をしている子もよく見かけます。全部が自分のやりたいことで、手を抜かずにやり抜けるのであれば、幾つあってもOKだと思います。しかし、たくさんあることでどれも中途半端になってしまうのでは、自信がつかずに成長できないどころか、日々が苦痛になってしまいます。たった1つでも、自分がやると決めたことをやり抜き、結果を出すことが大切です。1つできるようになれば、もう1つ次の挑戦に繋がります。できる自信が、次の一歩の原動力。なんでも相談できる先生のもとで、じっくり時間をかけて取り組み、満足いく結果を出させてあげることが大切です。子どもは、大人をよく見ています。まずは大人たちが実践して見本となることです。そして、学ぶことは楽しいことだと感じられるようにすることも、私たちの役目。「自分でやりぬいて結果を出した」という達成感を味わえるよう、家族全体が学ぶ姿勢をもって子どもを見守り、サポートしていきましょう。
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Profile

Sohsuke Utsunomiya
1987.12.2-2007.2.14

風誘う 花よりもなお 我はまた
春の名残を いかにとやせん
散りぬべき 時知りてこそ
世の中の花も花なれ人も人なれ